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 毎週火曜日早朝に渋谷にて開催されている創業期のスタートアップ向けのSTARTUP SCHOOL(スタートアップスクール)を今回は特別編ということで会場を早稲田大学大隈記念講堂へと移し、学生や若手社会人を対象に起業家や投資家として活躍されている総勢13名のゲストをお迎えして対談やパネルディスカッションや学生起業家によるピッチコンテストを実施しました。
 本稿では当日の内容をまとめたものを紹介します。参加された方は振り返りとして、参加できなかったという方は少しでも当日の様子を感じ取っていただくものとして活用頂ければと思います。細かい内容については後日各セッションごとにまとめた記事を公開する予定です。是非そちらもご覧下さい。

事業を起こす際の『ZERO to ONE』【Session1】

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 先日Facebookの初期投資家として知られるピーターティールの「ZERO to ONE」という書籍が日米で発売された。それらになぞらえ「ZERO to ONE」というテーマで当日は、クラウドワークス吉田浩一郎氏とメタップス佐藤航陽氏の対談形式のセッションが行われた。

■『ZERO to ONE』を生み出すには?

 トピックは『ZERO to ONE』、事業をゼロから創る際に考えるべきことについて。

吉田氏「佐藤さんが無料決済サービスSpike(スパイク)を始めた時の話を聞いて驚いた。同時期にグルーポンライクなサービスを私も事業サイドでやっていて、規模が大きくなっても決済手数料がのしかかる。しかしこれは仕方無いと思っていたが、佐藤氏はこれが問題意識になってSpikeを創ったと聞いた。まさに発想がZERO to Oneだと感じた。」

 クラウドワークスはクラウドソーシングという世界的なトレンドのあるサービスを提供している。なので、サービスのアイデアとしての革新性があった訳では無いことを強調し、佐藤氏の問題意識の持ち方に対し高い評価をし、彼のような先見性や日常への問題意識を強く持つべきとした。

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限られている時間を何に投下するかが重要【Session2】

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 Session2では、フリークアウト取締役 佐藤裕介氏、ヴォラーレ代表取締役 高橋飛翔氏、MUGENUP 代表取締役 一岡亮大氏、トランスリミット高場大樹氏、リーディングマーク飯田悠司氏による「若手起業家は学生時代をどう生きたか」をテーマにしたパネルディスカッション。
 5名中4名の方が学生時代起業された経験があることから、学生中に起業することや卒業後のキャリアの選び方など、学生のロールモデルとしてお話を頂きました。

■学生起業を振り返って

 最初は学生起業について、当時を振り返りながらディスカッション。

特に起業して良かったことに関しては、
・面白い人たちと繋がれた、同期意識みたいなものが芽生え、刺激になっている
・たくさんの失敗をすることで、生の感覚として経験値がたまった
・今後失敗しても最悪1人で食べていけるという自信、生命力がついた
などの意見があがりました。

 唯一学生時代に起業していなかったという高場氏は
「バックパッカーなど学生でなければできないようなことに時間を使う事ができたので良かったと思いつつも、今振り返れば起業にチャレンジしてみたかったという気持ちがある」(トランスリミット高場氏)

 一方で、「今では起業家・投資家の数も増え、気軽に話を聞いたりアドバイスを求めることができる環境ができてきていることもあり、もっとそういった人に話を学生時代から聞くのも良い判断だったのではないか」と学生起業をしたヴォラーレ高橋氏、リーディングマーク飯田氏からも話がありました。

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■起業という体験が圧倒的に優れているわけではない

 フリークアウト佐藤氏は「起業の経験が過大評価されている気がする。起業という体験が圧倒的に優れているわけではない。結局皆が死ぬ気でやっているからそのように評価されているだけで、何をやるかより、どんな気持ちでやるかの方が大切」と語り、ヴォラーレ高橋氏も『学生時代何かに本気でやっている人はかっこいい。そこで得た友人関係などの人脈や実績は将来必ず生きてくるから、起業に限らず何かをやり切る事が重要』としつつ、それが起業であり、迷っているなら今のうちにやるべきとの話をした。

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時間は有限であるからこそ、本気でやりたいこと・楽しいと思うことを突き詰めて考え、その時間をどこに投下していくかが1番大切ということが一貫して語られたセッションとなった。

日本ほど起業のリスクが低い国はない【Session3】

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 Session3では、オプト 代表取締役 鉢嶺登氏、nanapi古川健介氏、インブルー大冨智弘氏、East Ventures 松山太河氏、Skyland Ventures木下慶彦氏による「早稲田大学出身起業家の生き方」というパネルディスカッション。
このセッションは全編に渡り学生から質問を募り、それに対して登壇者の方が回答するという最もインタラクティブなセッションになりました。具体的な質問・回答が飛びかったセッションになりここで全てを紹介することはできないので、細かい内容は是非後日公開予定の詳細レポートを見てみてください。

■起業が目的であってもいい

 「起業の当初から具体的なビジョンや方向性、事業計画が決まっていたか?」という質問に対して『起業が目的であってもいいと思うし全く明確ではなかった』と古川氏。自身の起業のきっかけも「皆がやっていたからなんとなく」で、『事業をやっているうちに、こういうことをやりたい、最終的に世界をこうしたいとのがでてきた』とした。

■まずはスライムを倒せ

 これまでに多くの若手起業家に投資してきた松山氏も『若い人だったら始めた当初と3年後でだいぶ違うから、最初の段階で事業計画にはそこまでこだわらない』とのこと。「ロールプレイングゲームのようなもの。レベル1から始まって、仲間を集めたり、モンスターを倒して成長していく。だから大きな計画もちもちろん大切だけど、スライムを倒すみたいにまずは身近なことから始めるべき」という話がありました。

■日本は起業がノーリスク、ハイリターン

 セッションの最後には下記の話がありました。

鉢嶺氏『日本での起業はノーリスク・ハイリターンだと思っていてこれほど起業のリスクが低い国はない。それほど恵まれている国に生まれているということは認識した方が良い。是非チャレンジしてほしいし、それが日本の国力・原動力になる』

やりたいことをやって生きる【Session5】

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 最後のセッションでは、TED 世界の12人の若者に選出され注目を集める20歳 牧浦土雅氏による「やりたいことをやって生きる」をテーマにした特別講演。短い時間ながら、非常に熱く、心に残るセッションとなりました。

このセッションで牧浦氏が伝えたかったというのが以下の3つのメッセージ
・イエスと言い続ける力
・多くを与えられた人は、多くの事を期待される
・結局は直感を大事に

牧浦氏自身、イエスと言い続ける事で、泥臭い事もやりながら様々なことにチャレンジしてきたらかこそ今の自分があるといいます。

『自分が好きな事、信じていることを120%の力でやれば、「やれば良かったという後悔」も「やらなければ良かったという後悔」もしない。やりたいことをやって生きると毎日が面白くなる。』という言葉は、今回のイベントの締めくくりにふさわしい言葉でした。

今後も引き続き開催

 STARTUP SCHOOLは今後も引き続き毎週火曜日の早朝に開催していく他、今回の様な学生向けイベントも開催していく予定です。ご興味がある方は是非そちらもぜひご参加ください。



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